『結婚式前夜』
この身体を抱くのも今日で最後か…… 私は愛おしむように、朝美のまだ弾力を失わない豊満な乳房の片方を力強く揉み、もう片方の乳首を口に含んだ。 ゆっくりと味わうように舌で転がし、音を立て吸った。 乳首がみるみる硬くなる。 「ああ、お義父さん ...
『久しぶりの妻の身体』
飛行機の小さな窓から見える陸地は徐々に少なくなり、いつしか海だけになった。 私は雲の下に消えそうな日本を名残惜しそうに見下ろした。 タイに単身赴任してから早2年。 今回は三ヶ月ぶりの、一週間だけの日本への帰省だった。 雲海のなだらかな丘 ...
『誕生日プレゼント』
彼は浴室から濡れた体のまま出てきた。 脂肪の見えない引き締まった身体。 そこを直線に流れ落ちる雫。 腰に巻いた小さな清潔そうなタオル。 そのタオルの中央が水平に持ち上がっている。 二十歳の男の身体。 繁華街で拾ったの。 今日二十歳になっ ...
『ウェディング・デイ』
花嫁の控室。 純白のウェディングドレスをやっと纏うことができた。 立ち上がりくるりと回る。 揺れるレースの裾。 ひとりでに顔がほころぶ。 私は着付け係の人に「ちょっとトイレに行ってきます」と言って部屋を出た。 急いで廊下突き当たりの「多 ...
『償い』
息子が中学生だった時、悪い同級生たちにいじめられていました。 私は学校に連絡し、いじめていた生徒たちに厳重に注意してもらい、さらには内申書にもその事実を記載するよう求めました。 その結果、いじめていた生徒たちは普通の高校へは進めなくなっ ...
『マイホーム』
あなたが単身赴任してから三ヶ月。 子供達が巣立ってしまったあなたの家で、あなたの奥さんだけの生活になった。 あなたの稼いだ金で建てた立派なマイホーム。 あなたの堅実な趣味がうかがわれる書斎と寝室。 もったいないことだ。 こんな立派な家を ...
『師走』
チャイムの音とともにインターホンから聞こえて来たのは彼の声だった。 玄関の扉を開けると、仕事着の彼が息を弾ませ、中に滑り込んできた。 ヘルメットを脱ぐ。 額に少し汗をかいていた。 午前11時。 「どうしたの? こんな時間に、仕事中でしょ ...
『妻を尋問』
妻の真希が浮気をしました。 それも一ヶ月も前のことです。 今、白状しました。 最近、妻の様子がおかしいと思ったのです。 深夜にスマホのバイブは鳴るし……多分ラインだと思います。 今までそんなことはありませんでした。 あと、この間、通販会 ...